エピソード 1 T君

もうかなり前の事です。ある朝、地下室に行ってみると、水が天井から漏っていました。キッチン下のパイプに沿って水がポタポタと漏れ、水道管に穴が開いているのではないか?下水管ではないな、水の色が綺麗だから?などと勝手に推測しながらかなり困っていました。自家を建てた建設会社と私の父がけんか別れをしたこともあって、建設会社に水道管の修理をするのは無理。しょうがないので、事務所の内装を手掛けた近所の会社に連絡して、T君に何が問題か見てもらうことにしました。 T君が知っている水道屋が来たのは、数日後、水道屋はまず最初にシステムキッチンの床をのこぎりで切って70センチ代の四角い穴をあけて、そこから中を観察。  「わからない、どこから漏っているのか、この床を全部剥がさないとわからない」っとふざけたことを言うので、私は、「もしかしたらボイラーからかもしれないので、ボイラー屋を呼びますよ」っと作業を断ることにしたのです。

その後、ボイラー屋が来て、ドレインの管が外れているっというのでドレインを新たに壁に穴を開けて設置。 修繕費は8千円。水漏れは解決。と喜んでいたら、T君の水道業者から12万五千円の請求書が送られてきました。  

「おい、T, これは無いだろう、だってあいつここに来て、キッチンに穴開けて帰っただけだぞ!」と言うと、 「じゃ、業者に確認してみます。 僕は、全く利益は取っていないので」と言いました。暫くたって、  「相手が言うには、それだけの作業をしたから、この金額を支払ってください」とT. まぁ、私は、T君とは、T君のお父さんからの付き合いなので、しかたなく支払いました。T君との友人関係はこれで終わりましたけどね。  それから一年半位たったある日、T君は、朝起きてそのまま会社に行く途中で倒れて死にました。 まだ20代半ばでした。